レバレッジとは何?
FXには「レバレッジ」は欠かせないキーワードです。
FXは、「ハイリスク・ハイリターン」型の投資スタイルだと言われますが、
FX が対象としている外国為替市場そのものは、
極めて「ローリスク・ローリターン」型の投資スタイルです。
例を挙げて考えてみましょう。
1ドル=100円のときに、50,000円を出して、500ドルを手にしたとします。
その後、1ドル=99円になってしまった場合、どのぐらいの損失でしょうか。
500ドルを再び円に戻すと、49,500円になりますので、500円の損失です。
1ドル=90円にまで大暴落した場合でも、5,000円の損失です。
外国為替そのものは、値動きが大きくない(ボラティリティが低い)ため、
「ローリスク・ローリターン」なのです。
それを、「ハイリスク・ハイリターン」型に変える仕組みが、
「レバレッジ」です。
レバレッジは少ないお金で大きなお金を運用する仕組み
上記の例で書いたように、
1ドル=500円のときに、普通は50,000円では500ドルしか買えません。
これを、レバレッジ(てこ)を効かせることで、
より大きなドルが買えるようになります。
例えば、レバレッジ10倍のFXでは、
50,000円で、最大5,000ドルまで運用できます。
そしてリターンも10倍にできるのです。
これがレバレッジです。
レバレッジは最大25倍までに規制されています
2009年に金融庁は、
「金融商品取引業等に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令」を発令し、
2011年よりレバレッジは最大25倍までと規制されています。
それにより、以前はFX会社によって大きく違いがあったレバレッジも、
現在ではほぼ「25倍」というラインに揃っています。
レバレッジよりも必要証拠金のほうが重要な概念
「FXといえばレバレッジ」というイメージが浸透してしまっていますが、
実際に、FXをする上で、重要な概念は「必要証拠金率」です。
例えば、今、50,000円を持っている場合に、
レバレッジ最大25倍でいくらの米ドルポジションが持てるのか、
すぐに考えることはできません。
それには、現在の為替や最小取引単位が影響するためです。
必要証拠金率 = 1 / レバレッジ倍率
必要証拠金額
(1ドル=90円) |
レバレッジ |
5倍 |
10倍 |
20倍 |
25倍 |
注文数 |
10,000 |
180,000円 |
90,000円 |
45,000円 |
36,000円 |
20,000 |
360,000円 |
180,000円 |
90,000円 |
72,000円 |
30,000 |
540,000円 |
270,000円 |
135,000円 |
108,000円 |
50,000 |
900,000円 |
450,000円 |
225,000円 |
180,000円 |
レバレッジによって変わるのは、必要証拠金です。
レバレッジが大きくなればなるほど、必要証拠金が少なくて済むのです。
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