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オーストラリアドル(AUD)

オーストラリアドルの世界の中での位置づけ

オーストラリアドルは、オーストラリア準備銀行が発行している通貨です。オーストラリアの他、太平洋諸島国家のキリバス、ナウル、ツバルでも使用されています。オーストラリアは、2011年時点で、世界で第13位のGDPを有していますが、世界の通貨取引量は、同じく2011年に、米ドル、ユーロ、日本円、英ポンドに続き、第5位。オーストラリアドルが実体経済以上に、通貨投資のために積極的に取引されていることが伺えます。

オーストラリアドルがFXとして活発に売買されている背景には、オーストラリアドルの金利が高いことが挙げられます。さらに、通貨取引が自由化されており規制が少ないこと、オーストラリア経済や政治が安定しているため突発的なカントリーリスクが低いことも、オーストラリアドルへの投資を後押ししています。加えて、昨今のアジア経済の勃興に関連し、アジア経済と密接に結びついているオーストラリア経済への魅力が増加し、さらに資源価格の高騰によって資源国家オーストラリアへの投資が注目されていることも、オーストラリアドルがより人気になっている大きな要因です。

オーストラリアドルは、FX取引者の間では、「オージー(Aussie)」と呼ばれています。

オーストラリアドルの主な変動要因

オーストラリアドルの変動要因は、大きく2つ挙げられます。

1つ目は資源価格です。オーストラリアは世界有数の資源国家のため、資源価格が高騰する際には、オーストラリアドルの為替も上昇する傾向にあります。オーストラリアは鉄鉱石とダイヤモンドの産出量で世界第3位、ニッケル、鉛で世界第2位。さらに、「有事の金(きん)買い」と言われるゴールドの産出量でも中国に次いで世界第2位のため、世界経済の低迷期や有事には、オーストラリアドルが買われ、為替が上がります。石炭、石油、天然ガスの輸出国でもあり、化石燃料価格が高騰する際にも、オーストラリアドルは人気を集めます。

2つ目は他の先進主要国の経済動向です。オーストラリアドルは、投資目的で売買されることが多い通貨のため、国内経済以上に、世界の中での相対的な位置づけの変化によって、為替が変動しやすい傾向にあります。特に、アメリカやEUなどの経済が低迷する場合には、リスク分散のための通貨として買われやすくなります。特に、アジア経済圏の新興国では、外国為替取引の規制やカントリーリスクがあるため投資に大きなリスクを覚悟しなければいけない中、オーストラリアは政治経済ともに安定しているため、低リスク資産として投資が活発化する傾向にあります。

最近のオーストラリアドルの特徴

オーストラリアドルは、従来ユーロと連動して動くと言われていました。AUD/EURの相場を見ると、リーマンショックまでは、オーストラリアドルとユーロは安定して連動して来たことが伺えます。しかしながら、2008年からのサブプライムローン危機、リーマンショック以後は、ユーロに対して大きく為替が上昇していることがわかります。日本円に対しては、資源価格の高騰および円キャリートレードの影響から、2008年まで円安に進み、リーマンショックでは急激に円高に振れたものの、その後は、1オーストラリアドル=80円前後で比較的安定的に推移しています。

AUD/JPY
最近のオーストラリアドルの特徴1

CAD/USD
最近のオーストラリアドルの特徴2

※出所:Yahoo.com

FXでのオーストラリアドルの特徴

FX取引では、オーストラリアドルは高い金利を背景としたスワップ目的の投資が行われることが多いです。しかしながら、急激に世界経済が変化するタイミングでは、オーストラリアドルも大きく変動するため、必ずしも長期的な投資に向いているわけではありません。スワップ目的の投資の場合も、資源価格の動向や日本を含めた先進主要各国の動向を注視しながら、オーストラリアドルの売買のタイミングを的確に行って行く必要があります。

オーストラリアの主要経済指標

  • 政策金利
  • 国内総生産(GDP)
  • 消費者物価指数
  • 貿易収支
  • 個人消費
  • 生産者物価指数(PPI)

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