FXの比較に活かせる!米ドル(USD)について知るならFXプランニング

FX・外国為替の比較おすすめランキングならFXプランニング

米ドル(USD)

米ドルの世界の中での位置づけ

米ドル(アメリカドル)は、世界の経済超大国アメリカ合衆国の中央銀行である連邦準備銀行(FRB)が発券している通貨です。この通貨の影響範囲は、アメリカという国を超え、世界各国で流通しており、世界各国の中央銀行でも資産として保有されています。その結果、2011年時点でも、米ドルは、世界の通貨流通量の60%以上を占めています。

米ドルの世界の中での位置づけ

米ドルの変動の大きな要因

通貨の価格は、その通貨を発券している国の経済安定度(信用度)と深く結びついています。例えば、小さな国で戦争が起こったとすると、戦争のリスクを恐れて、その国に投資されていたお金が外に逃げて行ったり、これまでその国が発行していた国債が返済されなくなることを恐れ、国債が売られたり、新たな国債の買い手が少なくなったりします。こうして、お金の需要が減ると、通貨の価値(値段)が下がります。人気のない商品の値段が下がって行くのと同じことです。また一方で、アメリカの政府はリーマンショック後に陥った不景気から抜け出すために、世の中の金回りをよくしようとして市場から国債や不良債権を買い取り、米ドルをばらまく量的緩和政策(Quantitative Easing; QE)が度々行っています。このように、米ドルの量が増える場合にも通貨の価格は下がります。これも、米が豊作のときには米の値段が下がるのと同じことです。

アメリカは世界の政治・経済・軍事の超大国として、世界で最も信用度の高い国とみなされています。そのため、世界経済が不安定になったり、アフガニスタン戦争など世界の平和が乱れているときなどは、アメリカドルへの投資が増え、アメリカドルの価値が上がります。この現象を、「有事のドル買い」と言います。このように、アメリカドルは世界で大きな存在感を持っているため、世界中の政治や経済によって為替が動きます。

最近の米ドルの特徴

米ドルは2002年にピークとなって以降、アメリカの低金利政策によって米ドルの価値が低くなり、円高へと向かいました。しかし、2004年頃からの好景気に際し、金融の世界で「円キャリートレード」が盛んとなり円安へと動きました。その円安の流れが円高に転じたのが、2007年からのアメリカでのサブプライムローン危機に端を発するアメリカの経済危機です。2007年に1米ドル=120円を超えたときから比べると、最近では1米ドル=70円台をマークするようになってきています。

この中で、一時期は「有事のドル買い」と言われた米ドルも、足下のアメリカ経済時代が低迷した結果、今では「有事の円買い」という傾向のほうが強くなり、円高ドル安の傾向が見られます。これは、アメリカの不景気や、EUの経済危機にリスクを感じる投資家が、消極的選択として円に投資をするためとよく説明されています。同様に、有事の際に人気を集めるものとしては「金(ゴールド)」があります。金は世の中で一番価値が安定している財だと見なされているため、アメリカドルの信用が落ちるときには、金の価格が上がります。

最近の米ドルの特徴

※出所:Yahoo.com

FXでの米ドルの特徴

米ドルと日本円の為替(USD/JPY)は、人々に最も親しんでいる通貨の組み合わせであり、FXでも最も有名な組み合わせです。ユーロ(EUR/JPY)や英ポンド(GBP/JPY)に比べて値動きが小さく、利益も損失が比較的緩やかなため、リスクを相対的に小さくしたい場合に適しています。そして、日本円と米ドルは、発信されている情報量そのため、為替を勉強することにも向いています。 初めてFXをする方や、あまり慣れていない方は、まずUSD/JPYの組み合わせから始めるのが良いと思います。

アメリカの主要経済指標

  • FF金利
  • 雇用統計 - 非農業部門雇用者数
  • 消費者物価指数
  • 生産者物価指数
  • 国内総生産
  • 貿易収支
  • 雇用コスト指数
  • ISM製造業景況指数
  • 鉱工業生産指数
  • 消費者信頼感指数
  • 小売売上高
  • 対米証券投資状況(米財務省TIC統計)

その他のコンテンツを見る

スポンサーリンク