そもそも「FX」って何?
FXは、日本語で「外国為替証拠金取引」と言います。ときどき「外国為替保証金取引」と呼ばれることもありますが同じことを指しています。

そもそも、FXとは、英語の “Foreign Exchange Market”(外国為替市場)の略称です。それが、日本では、一般的に「外国為替証拠金取引」を指すようになりました。
外国為替証拠金取引とは、日本円、アメリカドル、ユーロなど、通貨の価格変動を利用して利益を得る金融サービスです。 外国為替というと難しい響きのように聴こえるかもしれませんが、それほど難しくはありません。 テレビのニュースで、「今日の円は1ドル80円30銭から45銭です」などという言葉を聞いてことがあると思います。これがまさに外国為替です。外国為替はこのように日々変動しているのです。

外国為替は、海外旅行とも関係しています。例えば、ヨーロッパに海外旅行に行く際、円をユーロに替えます。そのとき、「1ユーロは今、何円だろう?」と考えたり、換算したり、有利な価格(これをレートと言います)で交換できる両替所を選んだりしていると思います。海外旅行では、このように円からユーロにお金を替えることを「両替」「交換」と言います。これを少し金融の言葉では、「円でユーロを買う」「円を売って、ユーロを買う」と言います。このように通貨も売買されているのです。外国為替証拠金取引とは、このように外国の通貨を買ったり売ったりします。

FXは、実際には海外旅行でお金を両替するときよりも手間が少なく、容易に始められます。海外旅行では、円の現金を持って銀行や両替所にいかなければなりませんが、外国為替証拠金取引では現金を容易する必要はなく、口座を開設するだけで、インターネット上で円と外国の通貨を交換することができます。そのため、外国為替証拠金取引は、サラリーマンの方や主婦の方でも気軽にパソコンで始められるということで人気になりました。最近では、携帯電話やスマートフォンからでも操作ができるようになりました。
FXのメリットとデメリット
ここまで、FXは外国為替の売買によって利益を得る金融サービスだということをお伝えしました。ここからは、FX特有のメリットとデメリットについてお話をしていきたいと思います。
メリット① 「小額から始められる」
FXは少ない金額から始められるという大きなメリットがあります。千円や一万円という額から開始できます。一方で、株式投資や投資信託などは、通常、数万円やときには数十万円ないと購入できません。少なく投資をすることで万が一のときの損失も小さくできます。
メリット② 「24時間売買できる」
FXは24時間売買できます。例えば、株式投資の場合は、証券取引所が開いている時間しか売買できません。証券取引所が空いている時間(立会時間と言います)は、朝9時から午後3時ぐらいまで。昼休みの時間帯は、証券取引所は休みです。そのため、仕事をしている方や家事・パートで日中忙しい方は取引をすることはできません。一方、FXの場合は、1日中、世界のどこかで外国為替市場が開いているため、24時間インターネットを通じて取引ができます。
メリット③ 「種類が少ない」
3つ目のメリットは、売買する商品の種類が少ないことです。FXで売買できる商品は、日本円、アメリカドル、ユーロ、イギリスポンド、オーストラリアドルなど主要国の通貨に限られています。一方で、株式投資の場合は、東京証券取引所第一部上場企業だけでも1684社あり、それぞれの企業の特徴を把握したり、分析をしようとすると膨大な時間が必要となります。FXの限られた通貨の種類は、物足りないと感じる人もいるかもしれません。しかし、少ない時間のなかで気軽に始めたい人に取って、知らなければいけないことが少なくても済むというのは、大きなメリットです。
メリット④ 「価格が上がっても下がっても利益が出せる」
FXでは、価格が上がって行くタイミングだけでなく、価格が下がって行くタイミングでも利益を上げることができます。それは、「先に売る」という行為ができるからです。どういうことかを説明しましょう。株式投資の場合は、「まず株を買う」ということから始まり、常に「買う→売る」という順序ですので、株価が上がって値段が高くなってから売らないと利益ができません。一方、FXの場合は、「先に売る」ということができます。例えば、「円でドルを買う→円でドルを売る」「ドルで円を買う(円でドルを売る)→ドルで円を売る(円でドルを買う)」のどちらの順序も可能です。今後、値段が下がって行くときに、「売る→買う」ことで、利益をあげることができるのです。
デメリット① 「為替変動が急に大きくなることがある」
外国為替は国の政治状況、経済状況の変化によって変動します。特に、金融危機、戦争、自然災害、テロなどが発生すると、急に外国為替(通貨の価格)が大きく変動することがあります。しかし、この不測の事態による大きな損失を防ぐために、どのFX会社も「強制ロスカット」という仕組みを導入しており、掛け金以上の損失が出ないようになっています。
デメリット② 「レバレッジが大きい」
FXはレバレッジ型の投資だと言われることがあります。それは、FXでは、少ないお金で、大きな金額を投資できるからです。このように少ないお金で大きなお金を動かすことを「レバレッジを効かせる」と言います。レバレッジとは英語で「てこ(てこの原理)」のことを言います。しかし、以前は200倍というレバレッジを効かせることもできましたが、リーマン・ショック後の急激な円高の際に大きな損失を出す人もいたため、その後法律で「25倍が最大」ということが決まり、それ以降は、レバレッジの大きさも大きなリスクではなくなってきました。
デメリット③ 「FX会社の倒産リスクがある」
このデメリットは、実際には今では大きなデメリットではありません。以前、FXのデメリットとして「倒産リスク」が挙げられていました。それは、FXという金融サービスを提供している証券会社の中には、小規模な企業もあり、その証券会社が倒産した際には、預けていたお金が返ってこなくなってしまうということが叫ばれていました。しかし、その後、法律で、「顧客のお金は、FX会社のお金とは別に管理しなければならない」ということが定められ、FX会社が倒産した場合でも、顧客のお金は、ほぼ全額保護されるようになりました。
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