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ユーロ(EUR)

存在感を拡大するユーロ

ユーロは、2002年1月1日から導入されたEUの共通通貨です。従来、独マルク、仏フランのように国ごとも扱っていた通貨が廃止され、EUの共通通貨が誕生しました。しかし、今でも、EU加盟国の中でも、イギリス、デンマークのようにユーロに参加せず、自国の通貨を持ち続けている国もあります。

ユーロの通貨流通量は世界で第2位の25%。ヨーロッパの多くの国が、ユーロ圏となったことで、大きな存在となりました。特に、これまで米ドル一辺倒だった各国の中央銀行の外貨準備においても、リスク分散のためにユーロを持ち始めるという傾向が出てきています。

しかしながら、現在、ユーロの前には大きな難問が立ちはだかっています。ギリシアを始め、ユーロ各国が抱える財政赤字や債務危機は、ユーロ圏全体の問題となりながらも、加盟各国の政府が依然としてユーロ建の赤字国債を発行する権限を有しているため、なかなか経済を立て直せないという問題が顕在化しています。なかには、ギリシアのユーロ離脱や、ユーロという通貨制度のそのものの見直しという議論も出始めており、ユーロの将来を占う重要な局面となっています。

ユーロの世界の中での位置づけ

ユーロの変動の大きな要因

ユーロは現在17カ国の法定通貨(公式の通貨)となっていますが、そのなかでも圧倒的に重要な経済大国はドイツです。そのため、基本的にはユーロの価値はドイツ経済の状況と密接なつながりがあると言われてきました。しかしながら、今回のギリシアをはじめとした、ユーロ参加国の債務危機により、ユーロという通貨は他の国の状況とも大きく繋がっているということが認識されたため、最近では、ユーロの国々の財政状況や、ユーロ圏内やユーロ圏と圏外との間との投資額などを把握する必要が出て来ています。また、前で説明したように、他の国がユーロ資産を「リスク分散」のため保有するというトレンドもあるため、中国など圏外の大国によるユーロ保有の動向などのニュースも、ユーロ相場を動かす大きな要因となります。

最近のユーロの特徴

ユーロ(EUR/JPY)も英ポンドと同様、アメリカのリーマンショックを機に大幅に円高ユーロ安になってきています。2008年には一時期1ユーロ=170円以上をマークした後、現在は1ユーロ=100円にまで下がってきました。今後はユーロ債務危機の動向によって、ユーロ相場は大きく変化していくと思われます。

最近のユーロの特徴

※出所:Yahoo.com

FXでのユーロの特徴

ユーロの値動きの大きさは、米ドルと英ポンドの中間に該当します。米ドルよりは大きく動くため、為替変動から利益を得やすい反面、損失もでやすい傾向にあります。特に、昨今のユーロ債務危機で、ニュースにより為替が動きやすい状況となっています。ユーロのポジションを持つ場合は、最新の動向に十分注意してください。

イギリスの主要経済指標

  • 政策金利
  • GDP暫定値
  • ドイツ鉱工業生産指数
  • インフレ指標
  • M3
  • ドイツの失業率
  • 各国の財政赤字
  • IFO景況指数

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