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ニュージーランドドル(NZD)

ニュージーランドドルの世界の中での位置づけ

ニュージーランドドルは、ニュージーランド準備銀行が発行している通貨です。オーストラリアの他、太平洋諸島国家のクック諸島、ニウエ、トケラウ、英領ピトケアン諸島でも使用されています。ニュージーランドの経済規模は小さく、世界のGDPランキングでは第55位(2011年)。フィリピン、クウェート、ペルーよりも小さい規模です。一方で、ニュージーランドドルは、実際の貿易目的以上に、FX目的で売買されることが多く、通貨取引量は世界で第10位となっています。

ニュージーランドドルが、FX取引で人気を集めている最大の理由は高金利です。主要通貨の中では、最も高い部類に属しています。ニュージーランドは、英語圏、イギリス連邦の中では政治経済ともに発展し、社会も安定しており、文化も欧米に似ているため、欧米からの投資先として注目が集まっているようです。

ニュージーランドの経済そのものは、オーストラリア経済と密接に結びついています。ニュージーランドとオーストラリアは、経済緊密化協定を1983年に締結して以来、相互関税をほぼ撤廃し、両国間の貿易や投資の障壁は非常に低くなっています。2010年時点で、ニュージーランドにとってオーストラリアは最大の貿易相手国で、ニュージーランドの輸出の23.1%、輸入の18.1%を占めています。その他のニュージーランドの主要な貿易相手国は、輸出では、第2位中国(11.2%)、第3位アメリカ合衆国(8.6%)、第4位日本(7.8%)、輸入では、第2位中国(16.0%)、第3位アメリカ合衆国(10.5%)、第4位日本(7.4%)です。

オーストラリアとニュージーランドは、南太平洋の大国としてまとめて語れることが多いですが、両国の経済構造は非常に異なっています。国内産業においてサービス業が中心となっているところは確かに似ていますが、貿易の面では、オーストラリアではたくさんの鉱山資源やエネルギー資源が採れ、世界の資源大国として君臨しているのに対し、ニュージーランドではほとんど資源が採れません。そのため、ニュージーランドの主要な輸出産品は、乳製品、肉、木材、魚などの第一次産品が中心です。

ニュージーランドドルには、「キウイ(Kiwi)」というニックネームがあります。

ニュージーランドドルの主な変動要因

ニュージーランドドルの変動要因は、大きく2つ挙げられます。

1つ目は金利差です。ニュージーランドドルは、高金利を目当てに買われることが多く、ニュージーランドドルと米ドルやユーロ、日本円などの金利差が拡大すればするほど、ニュージーランドドルは買われ、為替が上昇する傾向にあります。反対に金利差が縮小すれば、ニュージーランドへの投資の利点が失われ、為替が下降していきます。

2つ目はオーストラリア経済です。ニュージーランド経済はオーストラリア経済と密接に繋がっているため、オーストラリア経済が順調のときには、ニュージーランドへの投資も増え、ニュージーランドドルの為替が上昇していきます。

最近のニュージーランドドルの特徴

ニュージーランドドルは、リーマンショック後、アメリカ経済低迷やEUの国債危機の影響を受け、対米ドルや対ユーロに比べて為替が上昇しています。対日本円に対しては、「有事の円買い」の状況を受け、円に対してはリーマンショック前の相場を取り戻すには至っていませんが、1ニュージーランドドル=60円台で安定定期に推移しています。一方で、オーストラリアドルに対しては、ニュージーランドドル安のトレンドが色濃くなっています。資源国でありアジア経済に影響力を持つオーストラリアに比べ、ニュージーランドは相対的に魅力が少なくなってきていることが背景のひとつにありそうです。

NZD/JPY
最近のニュージーランドドルの特徴1

NZD/USD
最近のニュージーランドドルの特徴2

NZD/AUD
最近のニュージーランドドルの特徴3

※出所:Yahoo.com

FXでのニュージーランドドルの特徴

FX取引では、ニュージーランドドルは、オーストラリアドルと同様、高金利を背景としたスワップ目的の投資が行われることが多いです。そのため、ニュージーランドドルと他の主要通貨との金利差には十分な注意が必要です。

ニュージーランドの主要経済指標

  • 政策金利
  • GDP - 国内総生産
  • CPI - 消費者物価指数
  • 貿易収支
  • 個人消費
  • PPI - 生産者物価指数

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